開始から1ヵ月のGo to トラベル!「やらなかったら大変なことに」菅官房長官

独り言

2020年8月22日 毎日新聞

菅義偉官房長官は21日のテレビ朝日の番組で、政府の新型コロナウイルス対策事業の一つで、22日で開始から1カ月を迎える旅行需要喚起策「Go Toトラベル」について「やらなかったことを考えたら大変なことになっていた。地域の活性化に少しは役立ってきている」と述べ、事業の意義を強調した。

菅氏は「直近までで延べ200万人に利用していただいており、新型コロナにかかった方(陽性者の宿泊)はそのうち10人という報告を受けている」と語り、事業が感染拡大につながってはいないとの認識を強調した。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、見切り発車されたGoToトラベル。

旅行代金の35%の割引と15%のクーポンを発行し、旅費の50%を政府が支援する観光喚起策です。

約1.7兆円という前例のない予算規模のキャンペーンであり、事務委託費に予算の18%が充てられていることが判明し議論の的となりました。

「やらなかったら大変なことに」

費用対効果も含め本当にそうなのでしょうか。

「直近までで延べ200万人に利用していただいており、新型コロナにかかった方(陽性者の宿泊)はそのうち10人という報告を受けている」

自画自賛のキャンペーン評価に、憤りさえ感じられます。

岩手県の達増知事は、GoToトラベルについて

「7月中に始めたのはちょっと早すぎた。準備もできてなかったし、早すぎたってことで失敗と言っていいと思いますね」

と政府を批判しています。

政府よりも現場を知る、全都道府県知事のキャンペーン評価を聞きたいところです。

評価をするのは、政府ではなく国民です。

世論調査や内閣支持率が示すことでしょう。