2020年8月23日 北海道新聞
国会議員が今年4月の改正健康増進法の全面施行以降も法で禁じられた議員会館の事務所(自室)での喫煙を続けている問題が波紋を広げている。橋下徹元大阪市長らがツイッターで「議員特権」と怒りの声を上げたのを機に、インターネット上で批判が拡散し、内外から調査を求める声が上がる。しかし、与野党幹部らは静観の構えで、国会の自浄作用が問われそうだ。
「これ(報道)が事実なら、議員て何のためにいるんだろ?」。橋下氏は14日、問題を取り上げた同日の北海道新聞の記事を読んでツイッターで反応。「おまえらは特権階級か! 役所が禁煙ならまず議員こそが禁煙だろ!」と指摘した。
現職議員も改善を求め、自民党の三原じゅん子女性局長は14日のツイッターで「どうしてこういう事するかな。喝!」と問題視。自民党たばこ議連の副会長で愛煙家の石破茂元幹事長も19日のテレビ番組で「それやっちゃったら終わり。国会議員に対する、ただでさえあんまり高いとはいえない信用が、ますます低くなっちゃう」と語った。
記事を転載したサイトには約8千件のコメントが寄せられた。「法律をつくる側が自ら破るのは言語道断」「調査して、実名をさらすべきだ」などと厳しい意見が大半だ。
改正健康増進法が今年4月に全面施行されました。
従わなければ30万円以下の過料となります。
改正健康増進法では、都道府県庁や役所等の行政機関は、敷地内が全面禁煙となっていますが、国会や地方議会は「議決機関」として例外的に屋内禁煙としつつも「喫煙専用室」を設置できます。
議員会館には、各階に国の基準を満たした「喫煙専用室」が設けられていますが、そこまで足を運ばず、法で禁じられた自室での喫煙をする議員がいると報道されています。
愛煙家からすれば、実に恵まれた環境下だと思われます。
どうして喫煙専用室に足を運ばないのでしょう。
憶測ですが、コロナの影響があるのかもしれません。
喫煙専用室は十分な換気がされていますが、場合によっては密になる恐れがあります。
また、浮遊する煙の中に、コロナウィルスが100%存在しないとは、言い難いでしょう。
日本禁煙学会の調査では、
法に例外をつくった時点で、自分たち(国会議員)の甘さが露呈しています。
議員会館の自室での喫煙、
ルールを決めた国会議員が守れないのでは、国民に示しがつきません。