家計における変動費とは?
家計は「変動費」と「固定費」に大きく分類されます。
変動費とは、生活活動の頻度や度合いにより変動する費用のことを言います。
具体的には、
食費、日用品、被服費、娯楽費、交通費、医療費、交際費、こづかい等が挙げられます。
固定費とは、一定額の定期的に発生する費用のことを言います。
具体的には、
住居費、通信費、保険費、水道光熱費等が挙げられます。
変動費に関しては、一般にFPの関与するところではありません。
しかしながら、家計全般の見直しを考えた場合、やはり変動費の見直しを見過ごす訳にはいきません。
とは言え、変動費の支出状況は個々により様々です。
また、個々の事情や拘りのある費用であるため一概なことは言えません。
公共交通機関を利用することなく、主にタクシーを利用する方がいたとしましょう。
同じ目的地に行くのであれば、公共交通機関を利用した方が一般的に安く済みます。
健康で時間のある方であれば、タクシーでの移動は勿体ないと思われる方もいるでしょう。
しかしながら、足が不自由な方や、移動時間、快適性等でタクシーを乗られる方もいます。
事情や拘りとは、そう言った意味合いです。
一般的に事情や拘りのある支出を削減してはいけません。
逆を言えば、事情や拘りのない支出が削減対象(ターゲット)となります。
事情や拘りのない前提で事例を紹介します。
事例はあくまでも支出削減のヒントであり、あなた自身の削減対象を見つけるためのものです。
全く同じ品物で購入先により価格が異なるもの
身近な例では、缶コーヒー等が挙げられます。
自動販売機やコンビニでは130円の商品が、スーパーでは70円程度で手に入れられるケースがあります。
仮に1日1本消費した場合、10年間でいくらの支出削減が可能でしょう?
自動販売機等で購入の場合
130円×365日×10年=474,500円
スーパ等で購入の場合
70円×365日×10年=255,500円
10年間での支出削減は219,000円となります。
代用品で対応できるもの
150円のカップラーメンを50円の袋めんに代用したとしましょう。
どちらもインスタントラーメンです。
1日3食、1週間で21食の内、2食をインスタントラーメンを食べるとしましょう。
1週間で200円の削減です。
1年を52週とし、10年間での支出削減は104,000円となります。
目的は同じでサービス料金が異なるもの
例えば、理容組合に加入する床屋と非加入の床屋では料金価格に差があります。
サービス内容等違いはありますが、髪を切るといった目的では一致しています。
仮に
理容組合に加入する床屋の料金 3,800円
非加入床屋(格安店)の料金 1,200円
としましょう。
1ヵ月に1度、床屋に行くとすると、
1ヵ月当たりの差額は2,600円で、10年間での支出削減は312,000円となります。
最後に
生活費(変動費)の削減は、事例で示したような細かな削減の「積重ね」で大きな成果が期待できます。
あなた自身の事情や拘りのないターゲットを見出し、変動費(生活費)の削減を試みてはいかがでしょう。