FP資格を取得しても家計を制することはできない?固定費削減と長期的視点を習得

家計管理

家計は「生活費」と「固定費」に分類される

FP資格を学習することで、家計に関わる税制・金融・保険・不動産等の幅広い知識を学びます。

 収入-支出 = 資産

資産を増やす為には、

①収入を増やす

②支出を減らす

③資産を運用し増やす

の3つが考えられます。

FP資格で学習するのは、主に②と③の基本について学びます。

今回は②支出を減らすといった観点で説明します。

日常生活における家計(支出)は生活費と固定費に分類できます。

FP資格で学習するのは主に固定費の削減です。

ファイナンシャル・プランニングとは、

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を言います。(日本FP協会)

生活費を切り詰めて、人生の夢や目標をかなえるものではなく、実生活では見えにくい固定費を削減することで実現するといった考えです。

家計の支出項目とFP資格の学習項目

家計の支出項目とは、具体的には家計簿をイメージするのがいいでしょう。

家計の支出項目において、

FP資格の学習項目がどれくらい関与するのか?

生活費と固定費に分けて見ていきます。

生活費

家計の支出項目 FP学習項目 具体例
食費 ×
日用品 ×
被服費 ×
娯楽費 ×
交通費 ×
医療費 医療費控除等
交際費 ×
こづかい ×

生活費においてFP資格の学習項目は、ほぼ関与しないと言っていいでしょう。

固定費

家計の支出項目 FP学習項目 具体例
住居費 住宅ローン等
電気代 ×
水道代 ×
ガス代 ×
通信費 ×
保険費 生命保険等
税金 固定資産税等
教育費 学資保険等

固定費に関しては、FP学習項目が関与してきます。

やはり、固定費における「保険の見直し」は、家計を見直す上で重要な位置付けにあります。

生命保険、医療保険、がん保険、自動車保険、火災保険等、個人年金保険等、様々な保険に加入されている方もいることでしょう。

「保険費」と一項目だけど、見直す内容は多いかも・・・・

昨今、光熱費が高騰しており、電気代やガス代の見直しが必要かもしれません。

しかしながら、

新規参入会社の倒産、料金値上げ、料金トラブル等、既存の大手事業者からの見直しはリスクが伴います。

通信費には、インターネット回線や携帯電話料金等があります。

FP資格では学ばない項目ですが、固定費の見直しはファイナンシャル・プランニングにおいてとても重要です。

FP資格の学習で間接的に学ぶこと

「木を見て森を見ず」という言葉があります。

多くの方が、月単位や年単位で家計を見ています。

FPを学ぶことで、長期的な視点でお金を見るようになります。

自身はFPを学び、生活環境や生活習慣を変えることで、10年間でおよそ2,000万円の削減を達成しています。

 

単にFP資格を取得しても、余り役に立たないと思われる方もいるでしょう。

自身もFP資格の学習項目が直接的に役立ったものは少なく思えます。

家計を制するのであればFP3級の知識レベルで十分です。

FP資格の学習項目は、「木」に過ぎません。

10年単位のお金、「森」を見ることです。

日単位、月単位だと小さなお金でも、10年単位で見ればとても大きな金額になります。

自身にとっては、10年間でおよそ2,000万円の支出削減をもたらした資格です。

FP資格の取得は、お金と真正面から向き合あう切っ掛けとなることでしょう。