【おひとりさま】結婚しないと老後は寂しいのか?地域コミュニティの必要性

おひとりさま

「寂しい」を辞書で調べると、

「親しい人」がいない等心が満たされず物悲しい。物足りない、賑やかでない・・・・

と言った意味があります。

 

「老後寂しいか?寂しくないか?」

この問題は、結婚とは無縁ではないでしょうか。

夫や妻という名のパートナーに拘らなければ、辞書で言う「親しい人」がいれば寂しさを感じずに済むことでしょう。

夫婦同時に亡くなれば別ですが、一般的にどちらかが先に亡くなります。

必ずどちらかが寂しい思いをします。

結婚しても2分の1の確率で、寂しい老後が待っていると言えます。

夫婦に拘らず、パートナー(親しい人)を持つことで寂しさを回避できるものと考えます。

パートナーは、一人に限ることはありません。また性別の拘りもありません。

ただ、高齢になってからパートナーを見つけるのは難しいかもしれません。

 

「有配偶率」という言葉を聞いたことがありますか?

簡単に言えば、夫婦でいる人の割合です。

65歳以上の高齢者における有配偶率は、

 男性80.1% 女性51.4% (平成27年国勢調査)

 

男性の場合は、結婚年齢や寿命の観点から妻より先に亡くなるケースが多いことでしょう。

「おひとりさま」の意味合いで言えば、男性は女性に比べ寂しくないのかもしれません。

女性の場合は、65歳以上の約半数が「おひとりさま」と言えます。

女性にとってみれば、結婚してもいずれパートナーが亡くなり「おひとりさま」になる確率が高いと言えます。

有配偶率30%の違いは、老後の「寂しさ」と言った点で大きな男女格差となります。

統計時(平成27年時)に65歳以降の方は、昭和25年以前に生まれた方々です。

結婚があたり前の時代であり、「離婚率」や「未婚率」も低かったことでしょう。

現在、男性の生涯未婚率は4人に1人と言われ、将来的には3人に1人の時代が到来します。

また、3組に1組が離婚する世の中です。

「人生100年時代」の老後生活は「おひとりさま」がスタンダードになるかもしれません。

これからの時代は、高齢者の「地域コミュニティ」の充実が求められます。

充実とは、高齢者それぞれにあったコミュニティを選べることです。

趣味やスポーツ等で分類するのもいいでしょう。

何の活動もなく単に安否確認するだけのコミュニティでもいいでしょう。

コミュニティの運営は、国や地方自治体、民間企業等で幅広く行うのが望ましいでしょう。

高齢者の誰もが必ず一つのコミュニティに参加(所属)できるよう配慮すべきです。

コミュニティの場があれば、「寂しさ」だけでなく「孤独死」や「孤立死」といった問題の解決にもなることでしょう。