2019/12/23
政府は23日、バブル経済崩壊後に就職難だった30代半ばから40代半ばの就職氷河期世代の支援策として、国家公務員の中途採用枠で重点的に採用するため、統一試験を実施することを決めた。今後3年間でこの世代に特化した対策に650億円超の予算を確保し、非正規雇用労働者の正規雇用への転換や引きこもりの人の社会参加などを集中的に支援する方針。
政府がこの日取りまとめた氷河期世代支援の総合的な行動計画に盛り込んだ。採用試験は来夏に向け規模や各省庁での方針を詰める。
新たに交付金制度も創設し、都道府県や市町村ごとに計画を策定する。
出典:共同通信 就職氷河期世代に統一試験実施 国家公務員中途採用で
先月26日、いわゆる「就職氷河期」世代への支援策を検討する、政府の新たな会議が開かれ、安倍総理大臣は、国家公務員への中途採用を実施するなど、政府としても就労支援に積極的に取り組む考えを示しました。
それを受け、中途採用枠での採用実施にあたり「統一試験」をする旨を決めました。
就職氷河期世代にとっては、大きなチャンスと言えます。
兵庫県宝塚市の正規職員採用には、4名の採用に対し1,600名余りの応募が殺到しました。
実に400倍の狭き門です。
余談ですが、「スクラッチくじ」で4等1万円の当たる確率は556分の1(時期や種類で異なりますが・・・)程です。
400倍と聞けば悲観的になりますが、4等なら当たる可能性があるよう感じませんか?
国家公務員の中途採用となれば、同等以上の応募が想定されます。
一方、
厚生労働省が今年8月下旬からハローワークにかぎって、この世代に限定した求人を認めたところ、10月末までの2か月の間に1507人の求人があり、80人が正社員などとして就職が決まりました。
こちらは「売り手市場」です。
就職氷河期世代で「やる気」さえあれば、今なら「正社員」を目指せます。
来年度、全国63か所のハローワークに専門の支援窓口を設置されます。
求人する企業側にも「助成金」のメリットがあります。
就職氷河期世代の中には、「ひきこもり」になった方もいることでしょう。
社会問題となっている「8050問題」
35歳から45歳の就職氷河期世代であれば、まじかに迫る問題です。
集中支援は3年間の期間限定です。
この間、政府も650億円の予算を確保し集中的な支援をする方針です。
就労以外にも、社会参加を促す支援もあることでしょう。
是非行動してみてはいかがでしょう。